ツムラ_メモ

大失敗を繰り返す。

オープンセミナー2008@岡山

適当なメモ書き。

Ruby

Ruby触ったことないので、詳しい事はサッパリ。
それでもプログラミング言語が変化していく様子が伝わってきて興味深い。

MySQL

DB系は今回の研究で結構使いそうだから色々と役だってくれそう。
Memcachedaという分散キャッシュシステムについての説明は面白かった。
大規模なDBではどのような問題が何を原因として起こっていくのか、という話は実に面白い。

AdobeAIR

ネットワークが不安定でデモの半分が残念な事になっていた。
FlashやSilverlightなど様々な環境がある中で、WEBとDesktop,WEB標準プロプライエタリで分類された表がとても判りやすかった。

OpenFOAM

偏微分方程式が解けるとか凄まじいなぁ。

MomongaLinux 5

初耳のディストリビューション
グラフィカルなデモをされていた。

Apache Geronimo

Javaで実装されたアプリケーションサーバーということで、簡単な紹介などがあった。
あまり詳しく知らないので、今度調べよう。

ISPのバックヤード

今回一番興味深い内容だった。
IPv4の枯渇問題への対策についてという内容。
IANAからRIPへのアドレス供給は2011年に枯渇と想定。
現状でのIPv4の消費はインド、中国、東欧などの経済に左右されているが、どちらにしろ枯渇するのは時間の問題。
アドレスの返却が行われるとは考えられないので、IPv6への移行へと進むしかないのでは。
IANAの表をみるとペンタゴンが結構な量のアドレスを確保しているので、ペンタゴンが返却すれば更に2、3年は寿命が延びるのではないか。
アドレスのUNALLOCATEDの箇所は攻撃によく使われるのでフィルタリングされる事が多い。
このフィルタが原因で新規の利用で問題が発生することもある。
IPv4IPv6の互換性は少ないので、完全なトランスレータは作れない。
サーバーレベルでは基本的にソフトウェアでの対応となり、現状では別々のNICで振り分けている。
ファイヤウォールやロードバランサーは漸く製品が出始めたレベル。
IPの経路図の拡大も大きな問題で、アドレスマップBGPを用いISP同士がBGPで最短経路を計算している。
現状では26万経路から最短経路を計算しているが、年2万パスの勢いで増加している。
そうなるとルータスペックの不足も深刻化。
実際に数年前では簡単に取得できた/20も最近では/21を進められることも。
IPv6では/64を/48にアリゲートしてなどの処理が必要?アドレス設計をしっかりと考えなければIPv4よりも早く消費してしまう?
CATVでの標準的な規格DOCSIS 3.0でIPv6での実装が必須に。
相互接続環境においては広域な閉じたネットワークにグローバルIPv6を割り当てた(フレッツ)。これについては広報されない。広報すると相互接続のISPが不要になってしまう。
IPv6への端末の移行がもっとも危険かも。
一定の条件で全て同じMACアドレスになってしまう危機や、どう見ても適当なMACアドレス(国内メーカーでは流石にないが台湾メーカでは……。)。
DHCPのリース時間は見ない仕様ですと断言するメーカー(RFCは?
スタティックなアドレスの設定はクラスレスに出来ませんという。
参照用のDNSの問題としてはDHCP v6が恐らく使われる。
現状ではデュアルスタックでIPv4があるならばそれを使うという形。
モデルとしてはY2K問題が似ているかも。ピークの後は2年程度のバブル崩壊が?
ブロードバンド創成期は追加投資がやりやすく、1,2年単位でルータを買い換えていた。
P2P時代。日本ではWinMX(データシンクロでUDP)よりもWinny(TCP)が多かったので良かったのでは。遅延時間に応じた速度しか出ないので。それでも圧倒的に増加した上りによりシェアードネットワーク環境が悪化。
誰かが逮捕される度に1/3程になる転送量。
現在は下りが伸びており、主に海外トラフィック。だいたいYouTubeなど。
800kmを超えると急激に値段が高くなる長距離回線がもっとも問題。P2Pで解決できるのでは?
海外ではP4PやP2P-Nextとして研究が進んでいる。
それらの技術はサーバーへの投資を減らすことが出来る。一定の条件では1/10。巨大であれば1/100にもなる!?
現在は転送量での帯域制限かアプリケーションでの制御が主流。やはりP2Pの活用が必要では?
パケットキャプチャの法的な問題について。
ギガイーサ−ではフルパケットキャプチャは無茶。PCをベースとして解析する。
法的な問題として電気通信事業法第4条が。秘密とは知徳・漏洩・窃用。単純にこれだけ見るとルータやスイッチは全て違法。
適用除外規定第三十条により目的の必要性(ルーターはパケットを見なきゃいけないので○)や、行為の正当性などに適していれば良い。
実際の所は「捕まってみなければ判らない」ので、上記の項目により論理武装し、霞ヶ関に話を通してから進める。総務省の進めに従ってといえれば裁判でかなり強い。
また統計データなどは関係なし。実際に運用するには相手が納得していればO.K.だがオプトインやオプトアウトの問題がある。

PostgreSQL

UCB 1973〜1985 Ingres
1986〜1993 POSTGRES Ver 1〜4.2 研究用だったが使う人が増えサポートに追われるようになったため、商用化。商用ILLUSTRA,Mariposa
1994〜1996 Postgres95
Windows95の流行に合わせたネーミング。
1996 PostgreSQL 
学生が主体となって進めたもの。SQLを取り込む。
BSDライセンスであり著作権等の表記のみを求める形。
7.3のように小数点一桁までがメジャーバージョンでそれ以下がバグフィクス
メジャーバージョンが同じなら機能や互換性は変化しない。
メジャーバージョンアップは互換性がないため、ダンプとリストアが必要。
PostGISに対応しているので、地形などを考慮する場合には良く使われる。
B-Tree, GiST, GIN 集合和を使うインデックス
実際に使うに当たっては最低限のチューニングが必要だが、六カ所ほどで済む。
問題点としてオフィシャルなレプリケーション手段がない。巨大な(数十GB以上)でかつ更新頻度が高いテーブルの取り回しがやや苦手であるということ。